ちょっとマニアックな油、米油・グレープシードオイル・ラードとコレステロールの関係を栄養のプロが解説

油家庭で多く使用されるサラダ油やごま油など以外にも、油には数種類あり、どんどん新種の油が出回るようになってきています。

値段が少し高めだったり、使い勝手がわかりにくいということから、一般的なものではありませんが、それぞれに特性があり、私たちの体に対しても色々な作用があります。

この記事では、米油・グレープシードオイル・ラードの3つの油に注目し、含まれている栄養素について解説するとともに、コレステロールを始めとする、体への影響について解説していきます。

米油・グレープシードオイル・ラードってどんな油?

まず、名前を聞いたことはあってもどんなものかわからない、という人も多いと思いますので、それぞれの油の概要について説明をしていきます。

米油について

コメ米油は、米ぬかから抽出される植物油で、ビタミンEを始めとする天然の抗酸化成分をたっぷり含んでいます。

また脂質の吸収を抑える植物ステロールも含まれており、日常的に米油を使用することで自然な形でこのような栄養素を摂ることができるのです。

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グレープシードオイルについて

グレープグレープシードオイルは、ぶどうの種を圧搾して摂ることができます。

ぶどう由来のポリフェノールや、ビタミンEなどが含まれており、油としては高い栄養効果が期待できます。

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また、食用以外にもマッサージオイルとして用いることもでき、用途はオリーブオイルと似ているところがあります。

ラードについて

ラードラードは、豚の脂肪を精製して作られたクリーム状の油です。40度で液体になるので、揚油として用いられたり、ラーメンにコクを出すためにスープに加えられたりします。

この3つの油の間にカロリーの違いはほとんどなく、100gあたりのカロリーは900kcal前後となっています

油とコレステロールの関係性について

ひとくちに油といっても、種類によって含まれている成分や脂肪酸の構成は若干異なっており、それによってコレステロールとの関係にも影響します。それぞれの特性を知り、健康づくりに役立てましょう。

米油とコレステロールの関係

米油米油には抗酸化作用を持つビタミンEが含まれています。血中の悪玉コレステロールは、活性酸素によって酸化LDLとなり、動脈硬化の主な原因となります。

ビタミンEのような抗酸化物質をとることで、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、悪玉コレステロールを肝臓に戻して血中のコレステロールを下げることができるようになります。

また、抗酸化物質が多く含まれていることから、油の酸化を防ぎ、コレステロールを上げる原因となるトランス脂肪酸の発生も抑えることができます。

同じ油で揚げ物を繰り返すと、匂いや風味が劣化してしまいますが、米油は他の油に比べて傷みが少なく繰り返し使用できるといえます。

さらに、米油には脂質の吸収を抑えるとされる、植物ステロールも豊富に含まれていますので、この作用によってコレステロールを低下させる働きも期待できます。

以上のことからも、米油はコレステロールを管理する上で、とても効果的な油だということができるでしょう。

グレープシードオイルとコレステロールの関係

グレープシードオイルには、抗酸化物質であるポリフェノールが含まれています。それに加え、米油と同じくビタミンEも多く含まれており、コレステロールの酸化や、動脈硬化予防には効果がある油であると考えることができます。

他に注目したい点は、脂肪酸の組成で、グレープシードオイルには、ナッツ類大豆類に多く含まれる不飽和脂肪酸のオレイン酸が含まれています。

このオレイン酸は善玉コレステロールを減らさずに、悪玉コレステロールだけを減らすという優れた特性を持っています。

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ラードとコレステロールの関係性

ラードは、料理に風味やコクを加えるという点ではとても優れていますが、動物性由来の食品ということで、コレステロールへの影響が特に心配です。ラードにはバターと同じく飽和脂肪酸が多く含まれています。

この飽和脂肪酸には悪玉コレステロールを増やす働きがあるので、摂りすぎは健康には良くないと考えたほうが良いでしょう。ラードは買わないから大丈夫と思っていても、お惣菜や外食で自然と摂ってしまっていることも多いのです

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コレステロールが高い人に適した油の摂り方

上記の3種類の油は、日頃家庭で使用する頻度は少ないかもしれませんが、油にも様々な種類があることを知り、使い分けることによってより健康に良い食事ができるようになります。以下のポイントに参考にし、是非とり入れてみてください。

米油・グレープシードオイルの摂り方

サラダ抗酸化作用が多く含まれる2つの油は、サラダ油やオリーブオイルの代用として使用してOKです。熱にも強い油なので、揚げ物や炒め物にも使用できますし、グレープシードオイルはサラダにかけても良いでしょう。

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ただし、体に良いとはいっても、カロリーが高いことには変わりないので、摂りすぎには注意が必要です。油の摂取量は1日大さじ1杯半とされていますが、他の食品からも摂ることを考えて、大さじ1杯程度を目安に摂取しましょう。

ラードの摂り方

ラードは動物性脂質のため、コレステロール上昇の原因にもなってしまうので、特に量には気を付けましょう。ラードを使うのは、主に中華の炒め物などだと思われますが、風味を出すためにたっぷりと入れるようなことは避け、必要最低限の量に抑えておくのが良いでしょう。

使いすぎを防ぐためにも、すべての油をラードで賄おうとはせず、サラダ油など普通の調理用油と組み合わせながら使用することをオススメします。

結論

食用油以上、あまり馴染みのない3種の油について、コレステロールの関係性を中心にまとめました。米油・グレープシードオイルは抗酸化物質が含まれていることからコレステロールを下げる作用があり、ラードは飽和脂肪酸が含まれることからコレステロールを上げるリスクが高いといえます。

普段使う機会があまりない油でも、コレステロールへの影響について知っておくといざというときに便利です。普段使う油と上手に組み合わせながら、健康作りにとり入れていきましょう。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。